京都西山「愛宕山」から吹き降ろす通称「愛宕おろし」に、峰々の桜や楓が吹き散らされることから呼ばれるようになったと言われる京都「嵐山」。その嵐山の中心部、世界文化遺産・臨済宗大本山天龍寺の門前に位置する嵐電「嵐山駅」に、「友禅」を用いたポール約600本を林に見立て、駅空間の中に、柔らかで、かつはんなりとした美しい光に包まれた風景をデザインしました。
この「光の林」は、その姿を初めて目にした方々のみならず、毎日この駅を利用される方々にも、この駅から始まる日々の物語の期待感に胸躍らせていただくための、おもてなしのひとつとなるでしょう。
夜だけではなく日中もお楽しみいただける「village」として、小径や公園、売店や「足湯」を配置、さらに、願いを叶え、旅の安全を祈るため、天龍寺にちなんだ「龍」を駅の守り神として「龍の池」もしつらえました。
駅は、そこを訪れる方、そこから出発する方、そこで出会い別れる方、近くに住まわれる方など、様々な方々の様々な物語を、時にはドラマティックに、時には優しく、時には凛として見つめる、特別な空間です。私は、京都の風景とともに、鮮明な心象と皆様に幸せを運び続ける「駅」であるよう、願いを込めてデザインさせて戴きました。
公式Webサイトはこちら